大河ドラマの放映も、今年も残すところあと3ヶ月。あっという間に7割方話は進み
残すは、いよいよ真田信繁が大活躍する大坂の陣のみですね。

大坂編が長かったこともあり、関ケ原の戦いを
思いっきり削除されて、少しがっかりされている方も
おられるみたいですが、

限られた制作期間の中で、どれだけ丁寧に描けるか?

一視聴者からしたら、ここはああして、あそこは、もう少し
きめ細かく描いて欲しいなど、いろいろご意見はあるとは
思いますが、ここまで、平均して17%の視聴率があるので、

おおむね、好意的に視聴されている方が多いのでは、と感じています。

私もこうして大河ドラマのサイトを運営できているのも、ドラマあってのもの
なので、批判的な意見も、好意的な意見もあるということは、それだけ
関心が高いということなので、最後までぜひ、大河ドラマを見ていただきたいな
と祈っています(笑)

さて、台本の執筆が遅いことで有名な三谷幸喜さんも
最後のラストスパートに向けて、試行錯誤されていることと思われますが
ここまでの段階で、出てきた俳優さんの中で、特に反響の大きかった役柄等を
シェアできたらと思います。

それでは、いきましょう!

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【俳優の個性を生かす脚本家・三谷幸喜さんとは?】

脚本家の三谷幸喜さんと言えば、有名なドラマでいうと『古畑任三郎』シリーズ。
そして映画でも、『THE 有頂天ホテル』のヒットを生み出すなど、
たいへん実績もある、人気脚本家として有名ですよね。

そんな三谷さんの特徴といえば、ユーモアたっぷりの台本もそうですが、
脚本を書くときの【当て書き】が有名です。

普通の台本は、脚本が出来てから、その役にふさわしい俳優さんを探したり
例えば、オーデション等を開いて、できるだけ役柄にふさわしい人物を抜擢するものなのですが、

三谷さんの場合は、台本を書く前に、まず演ずる役者《俳優》を決めてから、その役者をイメージ
しながら、台本を書いていくので、真逆のやり方なのですが、この当て書きの利点は
台本が出来上がった時点で、すでに役者も決まっているので、いちいちふさわしい俳優さんを
探さなくてもいいということですね。

ただし、役者さんが、何かの都合で、出演できなくなった場合、他のかたが演じるのが、難しく
なるので、再び台本を書き直さなけらばならないことも起こります。
ですが、よほどのことがない限り、オファーを受けた時点で予定が組まれるので、俳優側としたら
スケージュールは組みやすいと思います。あくまで、想像ですが(笑)

そして、この当て書きは、俳優さんにとってもすごく演じやすいと思われます。
だって、三谷さんが、その役者さんの性格や特徴を把握して書かれた台本なので
役者さんとしたら、特に気張らなくても、普通に演技するだけで、自然と役柄に染まるわけですからね。

もちろん、セリフは覚えなければなりませんが(笑)

なので、俳優さんとすれば三谷さんの作品は、とても楽しく参加できるみたいで
どの俳優さんも次に渡される台本を、自分も楽しみながら演じておられるとよくおっしゃっているのを拝見します。

それから、三谷さんと言えば、三谷組と言われる常連俳優さんをよく起用することが有名で
大河ドラマにも、二人の常連さん、西村雅彦さん【室賀正武 役】小林隆さん【片桐且元 役】
という脇役ですが、ちゃっかりと真田丸に貢献されておられます。

そして、いま三谷幸喜さん一押しの俳優さんは、誰だと思いますか?

ヒントはとても若くてきれいな方です(笑)

イラスト指差し女性

答えはですね、主人公真田信繁の正室役という重要な役を任された、
松岡茉優さん【春 役】

当初は信繁の正室役は、誰なのか?

ネット上でもたいへん話題になっていたのですが

さすがに三谷幸喜さんの一押しだけあって
松岡茉優さんに決まったのも納得ですね。

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【反響の大きかった俳優ベスト10】

さてさて、三谷幸喜さんお得意の当て書きの効果もあって
脇役陣が毎回のように大活躍して、すっかり
主人公の真田信繁を演じる堺雅人さんの影が色あせるほどに……。

ここで、真田丸のクライマックスを迎えるまえに
復習がてら、今まで反響の大きかった俳優さんをご紹介しますね。

ベスト10

パチパチパチパチ。ヒューヒュー。

では、発表しますね。

もったいぶってると
他のサイトに飛ばれると困るので
一気に第10位から第2位まで、発表します。

★第10位 村上新悟【直江兼続 役】

★第9位  寺島進 【出浦昌相 役】

★第8位  長野里美【こう又はおこう 役】

★第7位  高島政伸【北条氏政 役】

★第6位  新納慎也【豊臣秀次 役】

★第5位  藤岡弘 【本多忠勝 役】

★第4位  高木渉 【小山田茂誠 役】

★第3位  西村雅彦【室賀正武 役】

★第2位  栗原英雄【真田信伊 役】

以上になります。

どうですか、この順位づけは、あくまで仮に付けた順位で
第10位から第2位までの評価は、僅差なので、
納得のいかない方が、おられたらコメント欄から
クレームじゃなくて、貴重なご意見を下さいね(汗)

もう少し詳しく解説しますと

第10位の村上新悟【むらかみしんご】さんの直江兼続役は
とても人気のある戦国武将で、2009年の大河ドラマ『天地人』で妻夫木聡さんが演じておられるように、今回も誰がやるのか、興味しんしんでした。

村上さんは、4年連続大河出演ですが、今年の大河で大ブレイク。
とくに、その容姿と特長のあるよく通る声に魅了されますね。


詳しく知りたい方は下記の記事も見てくださいね
真田丸のキャスト・直江兼続は、あの名君のお手本に!?

真田丸のキャストが続々発表。直江兼続はいないのかな?


そして
第9位の寺島進【てらじますすむ】さん演じる出浦昌相【いでうらまさすけ】。

出浦?いでうらなんて、初めて聞いたかたも多いはず。

私も今回の真田丸で初めて知りました。
信濃の国衆のひとりで、武田家に仕えていた忍者の頭領としても有名です。

徳川家康暗殺の為に、徳川屋敷に忍びこむも
本多忠勝に逆に返り討ちにあってしまいます。

てっきり死んじゃったと思っていたのですが
前回の第37回『信之』で見事に復活!!よかった~(喜)


出浦昌相についてはこちら
寺島進さんにとって殺陣は初心に返る為の原点!!

真田丸のキャストでこれまた異色の出浦昌相とは?


え~第8位の長野里美【ながのさとみ】さん

長野さんは、大泉洋さん演じる真田信幸(兄)の最初の妻として登場。

その登場シーンには、本当に違和感たっぷりでしたね。
だって真田家の中で、とても病弱で見ているこちらも
滅入ってくるぐらいです。

ですが、この不思議キャラになったのは三谷幸喜さんから、志村けんさんの『もしも元気のない芸者がいたら』というコントを参考にしてくださいと言われたことがきっかけで生まれたとか。
のちに、長野里美さんも告白されていますが、本当にこんなキャラクターでいいのか?

相当悩まれたとおっしゃています。最後は、『え~い!もうどうにでもなれ!』と踏ん切りをつけて演じたら、この不思議キャラがとてもおかしくて、なくてはならないキャラに成長。
そして、その後、この『おこう』さんは、どんどん元気になっていくのですが……。


この『おこう』に関してはたくさん関連記事があるので
詳しく知りたい方はこちらからどうぞ

真田丸登場直後は元気がなかった『おこう』が侍女として

真田丸のキャスト『こう』は、どんどん元気になる!?

真田丸にて無理やり離縁させられた『おこう』の今後は?

真田丸に登場する『おこう』の知られざる生涯

真田丸のキャスト・稲(小松姫)とおこうは、どちらが正室?

真田丸のキャストで、少し違和感を感じた『おこう』とは


さて、次は第7位の高島政伸【たかしままさのぶ】さん演じる北条氏政。

真田丸での登場シーンがあの有名な逸話どうりで、少しビックリ!!
軽く説明しますと、ある時、茶碗に湯を何回も注いで食べる氏政の姿を見ていた、北条氏政の父・北条氏康は、毎日食べている茶碗なのに、一度にそそぐ湯の量もわからないとは!?

この様子を見て、氏政の器量のなさを嘆き、北条家の将来も危ういと嘆いたと言われた逸話。

真田丸では、この逸話そっくりに何回も湯をそそいで食べる氏政の食事シーンがいきなり登場。
結果から、見れば確かに北条氏政・氏直親子の代で北条家は、豊臣秀吉の小田原征伐によって
滅亡してしまいます。ですが、北条氏政が政治を行っているときに北条家の最大版図になっているので、一概に無能扱いするのは、どうかなとは思いますが、父親の北条氏康は名将だったので
その父親と比べると、どうしても厳しくなりますね。

これは、隣国の武田家も同じで、名将・武田信玄公の後をついだ武田勝頼も優れた武将では、あったのですが、一国を治める大名としては、信玄と比べるとどうしても……。

偉大なる父親を持った2代目の苦悩も、真田丸の隠れテーマなので、これもよく描かれているなと思います。


北条氏政から家督を譲らていた北条氏直についての記事はこちら
真田丸のキャストで、若武者・北条氏直とはどのような人か?


次は秀次ロスと騒がれた第6位の新納慎也【にいろしんや】さん。

新納さんは、元うたのお兄さんということもあり、さわやかなイメージどうりの役柄で、懸命に秀吉の期待に応えられる後継者になろうと、必死だった様子が、とても丁寧に演じておられていたのが印象的でした。

過去の大河などでは、『殺生関白』(せっしょうかんぱく)と言われたように、道端を歩く一般庶民を銃で狙撃するなど、とても人とは思えぬ描きかただったのですが、今回の真田丸での豊臣秀次像が、もっとも史実に近いのではと、感じました。

最後の高野山での切腹は、とても悲しくて、歴史にもしもはありがちですが
仮に、豊臣秀次が自害せずに存命であったならば、あのようにやすやすと豊臣政権が崩壊したかどうか、もう少し延命できたような気がします。
ただ、相手は百戦練磨の徳川家康。最後はやはり、家康に女神がほほ笑むのでしょうか?


そんな秀次について詳しく知りたいかたはこちら
真田丸のキャスト『秀次』・最新学説を取り入れた映像に


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第5位は、藤岡弘【ふじおかひろし】さん演じる本多忠勝。

真田丸では、信繁【堺雅人】の兄・信幸【大泉洋】の正室として迎えられる稲姫の父、つまり舅としてとても威厳ある父親役。

藤岡さんは、現在70歳という年齢なのですが、その年齢を感じさせない、豪快な忠勝役を好演。武道家としても有名で、柔道、空手、刀道、抜刀道、小太刀護身道他、あらゆる武道に精通。
藤岡さんたっての要望で、本物の甲冑を着用。なんと!その重さは30㎏。まさしく現代のサムライ。


大泉さんと、羊羊コンビで見事な演技をされている吉田羊さん演じる稲又は小松姫に関する
記事はこちら
真田丸のキャストで嫡男・信之を支えた正室小松姫(吉田羊)


第4位は、意外な人で高木渉【たかぎわたる】さん。信繁と信幸兄弟の姉・松【木村佳乃】の夫役である小山田茂誠【おやまだしげまさ】を演じてらっしゃいます。

高木さんは、アニメ『名探偵コナン』で小嶋元太の声優としても有名。そんな高木さんの始めての映像作品が、大河ドラマ。見事な演技で、俳優人生をスタート。

今後の活躍が、とても楽しみな俳優さんです。


もっと詳しく解説した記事はこちら
大河真田丸に、初出演の高木渉さん、実は声優が本業

高木さん演じる小山田茂誠【おやまだしげまさ】が仕えた
小山田信茂【温水洋一さんが第2回目で演じる】に関しては
こちらの記事をどうぞ
真田丸のキャスト賞 小山田信茂(温水洋一さん)


そして、やはり、といいいますか
三谷作品に欠かせないあの方。

第3位は、西村雅彦【にしむらまさひこ】さん。

三谷作品常連の西村さんだが、今回も『黙れ!小童【こわっぱ】』という強烈なインパクトを残す好演。見事な脇役でした。

真田丸の作品中では、何かにつけて
真田昌幸と張り合った室賀正武。


室賀正武についてはこちら
真田丸のあらすじ(第9話)で室賀正武をわかりやすく紹介


つぎは
第2位の栗原英雄【くりはらひでお】さん。

劇団四季で25年間磨いた演技力は、伊達じゃないですね。真田昌幸の弟役である信伊を見事に好演。キリリと引き締まる演技には脱帽です。

栗原さん演じる信伊が、暗殺した春日信達とはどういう人物?


詳しくは下記からどうぞ
真田丸の第8回目のあらすじで、春日信達なる人物とは?


【今年の大河でもっとも反響があった俳優さんは?】

では、第1位の発表です。

もう、おわかりですよね(笑)

真田信幸、信繁兄弟に多大なる影響を与えた
真田昌幸を演じた、草刈正雄【くさかりまさお】さんです。

ご自身も述べておられますが、
俳優生活の中で、一番の当たり役とご本人も認めるはまり役、真田昌幸を好演。『えらいことになった!』『まったくわからん!』と草刈さんの素のままに演じる演技にどっぷりとはまりました。

ダンディな昌幸。ほんとかっこよかった。

今回の真田丸の主人公は、草刈正雄さんなのでは、と感じるほどにその存在は、おおきかったですね。

第38回の『昌幸』の回にて、ついに真田昌幸は亡くなるわけですが、最後まで
ふるさとの上田に帰ることが、できずについに、九度山にて亡くなるシーンを見て
いかに、家康が昌幸を恐れていたかが、わかりました。

徳川家康も昌幸のことが、大っ嫌いだったんでしょうね。
さて、いよいよ真田丸の主人公である
真田信繁が、大活躍する場面が、出てくると思うと
ワクワクします。

まだまだ、目が離せませんね~。
ではでは。

おっと!
忘れてました。


昌幸に関する記事はこちら
真田丸で描かれる犬伏の別れは、いつの出来事?

草刈正雄さんの若い頃は、トンでもなくイケメンだった!?

真田丸のキャストで『武藤きへい』とは、誰の事か?