ひさしぶりの記事更新で
あれなのですが、去年の大河、『真田丸』では
関ケ原の戦いの部分が、佐助の報告の一言
『お味方の西軍、敗退!』
の一言で終わったので
『え!?天下分け目と言われた関ケ原の戦いがもう終わり!?』
とビックリ。
その不満を解消すべく、映画『関ケ原』をイオンシネマに足を運んで
さっそく見てきました。
では、いきましょう!
小見出し
1、実際のところ映画『関ケ原』って面白いの!?
公開初日の8月26日(土)のもっとも遅い時間スタートのPM9:10から
約2時間半の超大作です。
役所広司さんが徳川家康役で、岡田准一さんが石田三成をされると聞いて
これは、この二人がやるなら、絶対見ごたえがあるに違いないと思い
期待しながら、見に行きました。
まず、正直な感想を述べると
『見ごたえはあったんだけど、ちょっと難しい内容だなあ~』と感じました。
もちろん、東軍側の徳川家康が勝つのは、分かっていたけれど
もう少し合戦を中心とした構成にしてほしかったなあと。
とにかく
『なぜ、関ケ原で天下分け目の戦いが発生したのか?』そのいきさつを
語るのに、2時間ぐらい費やしていたので
実質、戦闘シーンは30分ぐらいでした。
原作が司馬遼太郎で文庫本で上・中・下と全3巻。
なので監督の原田眞人さんは、原作を忠実にすべてを盛り込む構成にされたのかなと
思いますが、やはり2時間半で納めるには、時間が足らないような気がしました。
個人的には、映画『関ケ原』のタイトルどうり関ケ原の戦闘シーンだけを取り上げて
戦いにいたる道程は、字幕文やナレーションで軽く説明するほうが
よかったのでは!?
あくまで個人的な意見なので、ご容赦ください。実際に見に行っていただいて、もしそれぞれ感じるところはいろいろあると思いますので、ぜひ感想なんかも聞かせてくださいね。
2、のちの日本人に与えた影響は
もし、東軍側の徳川家康が敗れて、西軍の石田三成が勝っていたら、その後の日本史も
大きく変わってくるだろうし、どのような世界になっていたか?
史実では、関ケ原の戦いで勝利した徳川家康が、徳川幕府を興すわけですが
仮に、石田三成が勝利するとして、三成が石田幕府を興すのかと言われると
それも、どうかな?と疑問符が突きますよね。
大体、西軍側の総大将に毛利輝元を担ぎだしている時点で
三成の人望のなさが、露見しているので
例え勝利していても、豊臣政権の番頭として活躍するのが
精一杯だったような気がしてならないですね。
ただ、もし徳川幕府が出来なかったら
鎖国体制などは、敷かずにもっと開放的な陽気な性格の日本人が
形作られていたかもしれませんね。
とにかく、その後の日本人に多大な影響を与えた戦いであったことだけは間違いないです。
3、これから映画『関ケ原』を鑑賞する人のために
実際に見に行ってみて、感じたのは
映画に出てくる役者さんのセリフ回しが、みないちように
早口なので、
『いったい何を言っているのか!?』たまに
聞き取れないことがあったので
もし、今から見ようと思っておられる方なら
ある程度、司馬遼太郎の『関ケ原』の本を事前に読んでおくと
少しは、理解しやすいかもしれませんね。
【文庫本で3冊もあるので、読破するのはたいへんだとは思いますが】
あとは、
最低限でも頭に入れておいて欲しいのは
配役が、誰がどの武将を演じているのかぐらいは
押さえていないと、とにかくわかりづらいです。
ここは、公式サイトに
相関図&キャストがありますので
ぜひ、見てから見に行くようにしてくださいね。
それと、関ケ原の戦いの対立に至る原因の戦いとして
蔚山城(うるさんじょう)の戦いというものがあって
この戦いに関しては
下記の記事に書いているのでぜひ読んでくださいね。
➡http://kuro.pink/kizi079
この戦いに小早川秀秋も参戦していて
とんでもない失態を犯して
のちに日本に帰国した際に、
秀吉から筑前30万石から
越前15万石に減封命令が下されています。
実際のところ、秀秋は特に蔚山城の戦いに関しては
活動した形跡はないものの、朝鮮出兵の2回目の慶長の役(1597~1598)の総大将だったので連帯責任を取らされた格好に
なったのでしょう。
とにかく、この戦いにおける諸将の働きが
本国にいる秀吉にうまく伝達できなかったために
結果的に異国の地で戦働きをした武断派と言われる
加藤清正や福島正則が、秀吉を恨むという前に『石田三成憎し!!』の気持ちが増幅された格好になりました。
そこをうまく家康は、武断派を徳川陣営にうまく引き込み成功。
こうやって見てくると
晩年の秀吉の行動がすべて
原因の元を作っているので
秀吉政権の瓦解の種をつくったのは
秀吉本人だともいえるのかもしれませんね。
一代の英雄も、年老いてもうろくしてしまうなんて
なんだか、悲しいですね。
あらためて、『関ケ原』の映画を見て
感じさせられました。
みなさんも、ぜひ劇場に足を運んでぜひ鑑賞してくださいね。
ではでは。