いよいよ関ケ原の戦いに向けて、真田丸のストーリーが慌ただしくなってきました。秀吉の死を今か、今かと待ち望んでいた徳川家康。
律儀者の名を捨てて、豹変する家康に対して、待った!をかけたのは、秀吉が可愛がった、子飼いの武将ではなく、裏方として秀吉を支え続けた、石田三成でした。しかし、相手は戦国乱世を乗り切ってきた、あの徳川家康。
さて、これからどのようにして徳川家康の野望を叩きつぶすのか、みどころ満載ですね。今回は、石田三成を演じる山本耕史さんについてシェアできたらと思います。
それでは、いきましょう!
小見出し
【秀吉政権の大番頭】
いよいよ前回の放送で【第31回終焉】天下人・豊臣の秀吉が亡くなり、また乱世に戻るのか、どうか?
豊臣政権は、秀吉から実子の秀頼に託されることになるわけですが、なにせ、秀頼は、まだ6歳という年齢。とても、豊臣政権を支えることなど、無理だし、秀頼がせめて、成人するまでのあいだだけでも、代わりに補佐できる人間がいないと、ダメなのですが、
秀吉が頼みとした豊臣秀次もすでに亡き人になっているし、そうするとあとを託せる人間は、ただ一人、そう無欲な律儀者・前田利家です。
事実、秀吉は前田利家に秀頼の傅役(もりやく)を頼んでいます。
前田利家に関しては
こちらの記事をご覧になってくださいね。
➡真田丸のキャストに秀吉の盟友・前田利家は登場するのか?
秀吉亡き後、五大老と五奉行で相談しながら、幼い秀頼を補佐していくことになるはず、だったのですが、実際は、徳川家康が政略結婚で、豊臣政権で武断派と言われる、福島正則、そして伊達政宗や蜂須賀家政など
ドンドンと家康派の人間を増やしていきます。
しかし、五奉行の一人である石田三成は黙って見過ごすわけがなく
家康の動きを封じこめるために、いろいろと手を打つわけです。
しかし、五奉行の一人にしか過ぎなくなった今、【今までは三成の背後には豊臣秀吉の威光があった】今までみたいな上から目線で物事を進めるわけにいかないので、どうしたかといえば、武断派にも人望があり、また徳川家康にもにらみを効かせることが、できる前田利家に頼るしかありませんでした。
ですが、すでに高齢になっていた前田利家も健康を崩し、病がちになっていました。こればっかりは寿命なので、いかんともしがたく、結局、秀吉が亡くなってから、8ヶ月後に帰らぬ人となってしまいました。
こうなると、もう徳川家康を押しとどめることは、誰にもできません。やはり、最後は、実力者でもあり誰もが認める戦巧者である徳川家康に流れが傾くのは致し方ないのかも、知れませんね。
しかし、石田三成は最後まであきらめることなく果敢に徳川家康に挑んでいくわけですが……。ここから先は真田丸の放送に譲るとします。
【時代劇を愛する役者】
真田丸をここまで、見てきて感じたことですが、やはり主人公の真田信繁にもっとも影響を与えたのが、父親の真田昌幸だと感じています。
そして、信繁の運命を決定づけたのが、秀頼の馬廻衆として活動していく中で、接することになった義父・大谷吉継や仕事上の上司でもあった石田三成なのかな、なんて感じました。
実際の史実では、どうなのかはわかりませんが、常に秀吉の側近くに控えて大河ドラマのような感じだったかもしれませんね。
ま、どちらにしても、石田三成と大谷吉継は、お互いを認めあっていた人物で二人とも豊臣政権の為に最後まで尽くした義に厚い武将であったわけです。
その他の秀吉子飼いの武将連中は、みなわが身可愛さに家康側についているので、ひと際上記の二人は目立っていますよね。
そんな二人から、義の為に生きる姿をまざまざと見せつけられた真田信繁。大坂の陣で、全身全霊で秀頼の為に、最後まで戦ったのも何となくわかったような気がします。
今までは、石田三成は関ヶ原の戦いで敗れた側なので、いわれなき批評で相当おとしめられた評価だったわけですが、近年では徳川家康相手にあと一歩というところまで、持って行ったわけですから、かなりの知将であったわけです。
そんな石田三成役に、山本耕史さんを配役したのも大正解ですよね。山本さんは、かつて大河で新選組の副長、土方歳三役がはまり役でしたよね。
しかも、本人曰く
『時代劇ドラマをスタッフや役者さんと一緒に作りあげていくのが、本当に楽しい』とおっしゃっているので、その楽しさがこちらに伝わるのか、本当によい役者さんだなあと感じています。
最近は民放では、時代劇はほとんどなくなり、唯一NHKでは、いろいろ時代劇があるわけですが、とくに山本さん演じる坂崎磐音(さかざきいわね)が主役の陽炎の辻(かげろうのつじ)シリーズなんかも、とてもいいですよね!
また、真田丸でも水浴びのシーンで、出てくる山本耕史さんの鍛えられた肉体美にほれぼれしてしまいます。あ!そちらの趣味はないので悪しからず。とにかく、これからもますます、時代劇で活躍されるとは思いますが、
真田丸での石田三成がどうなるのか、楽しみですね。
今回はこの辺で終わりたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。ではでは。
【最後に!】
秀吉から受けた恩を忘れず、最後まで豊臣政権を支えようとした石田三成。そんな三成の不得手の部分でもある戦(いくさ)を担当したのが島左近こと島清興(しまきよおき)という猛将です。島左近のことを知りたい方は、下記の記事をご覧になってくださいね。